浴衣は夏の普段着なので、外出の時に着ても良いです。
ただし、正装を求められるような正式な場では絶対に駄目な場所があります。
“主催者が浴衣でお越しくださいというようなイベント以外”は、浴衣で行ってはダメです。
正装を求められている様な場所では浴衣ではなく、絽(ろ)や紗(しゃ)などの夏用の着物でお出掛けすることが基本のマナーです。
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浴衣のお出かけはどこまでOKなの?
覚えておいて欲しいことは浴衣というものは、あくまでも普段着だということです。
普段着ということは着ていくのに良い場所と悪い場所があるということです。
今で言うとカジュアルなTシャツやデニムの様なものでしょうか。
浴衣を着ている時の履物は基本『下駄』です。
下駄という履物はその作りの性質によって音が鳴るものです。
『音を立ててはダメ』な場所もあるので浴衣が普段着といえ、気を付けるべきポイントです。
美術館や博物館、図書館も音を立ててはダメな場所ですよね。
ほかの方に迷惑になるので、浴衣は避けた方が賢明でしょう。
特に浴衣がダメな場所としては正装を求められる様な正式な場所です。
- 高級レストランや料亭
- 式典や結婚式
- 神社やお寺での参拝
- 劇場(クラシックなコンサートや歌舞伎など)
- 正式なお茶会
- 「浴衣お断わり」などのドレスコードがあるお店。
主催者側が「浴衣でお越し下さい。」という様なイベント以外での浴衣でお出かけは
やめておく方が好ましいです。
花火大会やお祭り、ビアガーデン、和を楽しむのにふさわしい街浅草や、イベントにはなりますが、『ゆかたディズニーキャンペーン』、『蛍の夕べ(目白にある椿山荘)』などは浴衣で出掛けて良い場所です。
最近では、浴衣で行くとサービスを受け“得”をするショップなども等々あるので、浴衣を着てお出かけする時には先に下調べをしておくことをおススメします。
浴衣でレストランって大丈夫?入店拒否とかある?
高級レストランや品格あるホテルのレストラン、ブティックなどは基本的にはアウトです。
店によっては入店を断られる場合もあります。
(ホテルのロビーは良くてもレストランはダメとか)
夏なら浴衣でどんな場所でもお出かけしても良いわけではありません。
浴衣で高級レストランや品格あるホテルのレストランがダメなそもそもの理由は、素足なのでダメなのです。
浴衣には“素足”に下駄が基本ですよね。
高級レストランや品格あるホテルのレストランでは、サンダル履きをマナー違反とすることがありますね。
それと同じことなのです。
なので、
- レース素材の足袋を履き、素足ではない状態にすればOKなお店
- 時間帯が昼でオープンなラウンジや上層階のレストランやバーならば入店できるお店
もあります。
最近は【着物警察】なるものがいるそうですが、タンスの肥やしにするくらいなら時代に合わせて楽しむべきです。
浴衣で観劇するときのマナーは?断られることもあるの?
浴衣は普段着なので、クラシックのコンサートや歌舞伎やバレエ、オペラなどの観劇に
浴衣で出かけていくのはもちろんマナー違反になってしまいます。
もちろん、断られることもあります。
歌舞伎等で浴衣を着物の様に着付けて観ておられる方もいらっしゃいます。
ですが、そのように着こなせる方は着物に慣れていて普段から当たり前のように着物を着ている方の達人ワザのようなものです。
浴衣を着物の様に着付けることが出来る方の浴衣も気品があり高価な業物です。
初心者のうちはクラシックのコンサートや歌舞伎やバレエ、オペラなどの観劇に出掛けるのはやめておくことをおススメ致します。
浴衣ではなく絽(ろ)や紗(しゃ)などの夏物の着物で行くことをおススメします。
- 絽(ろ):通気性が良くサラッとした着心地で小さな穴が並んだ絽目(生地の透き間)が特徴です。
- 紗(しゃ):繊細なメッシュ生地で透け感が強いので、主に盛夏(7~8月)向けです。
浴衣を着て出かけた時に知っておきたいマナー!
和装のマナーを身に着けカッコ良く浴衣を着こなしましょう。
- 浴衣での立ち方は内股で、つま先を内側に意識して立ちましょう。
足元から女性らしいおしとやかな雰囲気をかもしだしましょう。 - 背筋を伸ばし、あごをやや引き気味にしてまっすぐに前を見ることも忘れずに!!
- 浴衣で歩く時は小股でチョコチョコ歩きを目指しましょう。
浴衣では手足を見せないのがマナー!?
基本的に足が見えてしまうのは、はしたないことです。
見えて良いのは足首までとされています。
小股でチョコチョコ歩きをすれば、着崩れも防げます。
手も足と同じ様に手首から上は見せない方が好ましいです。
電車のつり革など見えてしまいがちな時は、反対の手で袂を押さえましょう。
食事の時にも袖口をつまむように心がけましょう。
食事の際のテーブルとの距離はこぶし一つ分を目処に座りましょう。
浴衣で車に乗るときのコツは!?
浴衣で車に乗る時はお尻から乗りましょう。
- 横向きの状態から車の座席に座り、座った後に足を車中に入れ体の向きをくるりと変えます。
- 浴衣の前がめくれない様に帯や頭に注意しましょう。
- 座っている時は裾を少し上げて座り引っ張られない様に意識しましょう。
車から降りるときは、その逆です。
また、トイレの時は、浴衣の裾を一枚一枚順にめくり帯の中に挟む様にすると直しやすく着崩れしにくくなります。
和装着用時というものは、洋服を着ている時よりも、ちょっとしたしぐさが目につきます。
そのちょっとしたしぐさひとつで上品でしかも魅力的に見えますので、ぜひ、マスターして浴衣美人になりましょう。
まとめ
浴衣は夏のカジュアル着です。カジュアルな洋服のお洒落を楽しむ様に今の時代時代に合わせて進化し活用して積極的に外出の時に着て下さい。
浴衣の外出時のポイントを抑えてこの夏に合ったお気に入りの1着で待ち行く人々の視線を釘付けにして上品で魅惑的に浴衣を楽しみましょう。