煮物は多めに作ってしっかり味を染ませて食べると美味しいですよね。となると日持ちさせるための保存方法や保存の際の煮汁をどうするのかというのも気になる所ですよね。
今回は煮物を保存する時のコツや冷凍保存ができるか、鍋のまま保存しても良いのかなどお伝えしていきます。
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煮物を保存する時煮汁ってどうすればいいの?
煮物などを作り置きして保存しておきたい場合は、しっかり煮汁を飛ばしてから保存すると何もしないで、冷蔵庫で2〜3日保存できます。
保存する時に水分があると腐りやすくなるとされています。
しかし、この保存方法だと2〜3日の保存が限度です。
もし、長期間に渡って保存しておきたいと考えるなら、逆に煮汁は多めに作っておいて1日に一度、火入れをして熱を入れると菌が湧きにくくなるので長持ちします。
熱を入れる時には必ず火にかけて下さい。
熱が入るからといってレンジで加熱しても意味がないので気をつけて下さい。
また、冷蔵庫で保存する時にたっぷりの煮汁と一緒に保存すると、煮汁が腐敗防止の役割をしてくれます。
長期保存したいなら煮汁は多めに!
煮物の長期保存は、火入れが必須なので火入れをする度に汁が蒸発してなくなってしまう恐れがあります。
そのため、保存する期間が長くなって何度も火入れをする場合には、汁は多めに作って保存をした方が良いです。
もし、長期保存になるかわからない場合は、汁は多めに作って他の容器に空けておくのが良いです。
煮物自体は汁気を飛ばしておいて、2、3日で食べきれるなら食べてしまった方が美味しく食べられます。
しかし、食べきれなかったら長期保存になり火入れが必要になってくるので、火入れをする時に少しずつ煮汁を足していけば長く保存することができます。
煮物の種類で保存方法も違う?!
また、煮物の種類によっても汁を入れたままで保存をするかしないかに関わってきます。
- じゃがいもや根菜の煮物は、なるべく汁も多めで保存するのに向いています。
- 汁気を無くしてからの保存に向いているのは、ひじき煮や切り干し大根などです。
ひじきや切り干し大根の煮物の汁気を煮詰めて保存しておけば、お弁当などにも使えて便利ですよ。
煮物の日持ちって冷蔵庫で何日?
煮物の日持ちは、煮物の種類によって変わってきます。
- 肉じゃがや筑前煮だと冷蔵庫で3日程度
- しっかりと味付けをしたひじきの煮物なんかは5日程度の日持ちになります。
煮物は、きちんと欠かさず火入れをすれば日持ちはしますが、あまり長い期間火入れを繰り返していると煮汁が煮詰まってしまうので、美味しくなくなっていきます。
保存はできますが、なるべく早めに食べきってしまった方が良いですね。
また、少しでも長く日持ちさせたい場合は味付けを濃いめに調理したりと工夫する必要があります。
煮物は冷凍保存ができる?!
ちなみに、煮物は冷凍でも保存できます。
ただし、冷凍保存に適さない具もあるので、棲み分けが必要になります。
冷凍に適している煮物は?
冷凍に適している主な煮物は、
- ひじきの煮物
- 切り干し大根の煮物
- 豚の角煮
などです。
比較的しっかり味がついていて、冷凍しても食感が変わらないような煮物が冷凍向きです。
冷凍に適さない煮物は?
反対に、冷凍はできますがあまり適していない煮物は、
- かぼちゃの煮物
- 大根の煮物
- 肉じゃが
です。
解凍のやり方を間違えると食感も悪くなり美味しく食べられなくなってしまう事もあります。
特に肉じゃがは、冷凍初心者には難しい料理なので、もし解凍に失敗してしまってもガッカリせずに、つぶしてコロッケにするなどアレンジすると良いですね。
その他、煮物の中でも冷凍に特に向かない食材があります。
こんにゃくは冷凍保存はできません。
もし、煮物の中に入っている時は全て抜いた方が良いですね。
こんにゃくは冷凍してしまうと違う食感に変化してしまい、不味くなるので注意して下さい。
煮物を冷凍するときのポイントは?!
そして、煮物を冷凍する時にはだいたい1人が食べる量に小分けにして冷凍しておくと使いやすくて便利です。
- 大根やかぼちゃなどは、煮汁も一緒に冷凍します。
- 他の煮物は、具材と煮汁を分けて冷凍して、食べる時に汁気が無くなっていたら、汁と一緒に煮詰め直せば復活します。
冷凍で保存できる期間は、だいたい2週間〜1ヶ月です。
汁気の多い煮物は、劣化が早いのでできれば早めに食べて下さい。
煮物を鍋のまま冷蔵庫で保存しても良いの?
煮物を鍋ごと冷蔵庫に入れて保存するのは特に問題はありません。
持ち手が取れて、そのまま冷蔵庫に入れられる鍋も売っている事ですし、冷蔵庫に鍋を入れられるスペースがあるなら鍋ごと入れて置いても良いですよね。
その際には、もちろんしっかり冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしてくださいね。
実は煮物は冷める時に味が染み込み美味しくなると言われているので鍋に入れたままゆっくり冷ます事は美味しく食べるコツだったりします。
なので、できる限り、じっくりゆっくり冷ましていきたいところです。
そんな時には、鍋を密閉してバスタオルに包んで新聞紙にくるんでおくとじっくり冷ます事ができます。
ただし、鍋のまま入れると冷蔵庫内の温度は上がりやすくなるので食中毒の問題が出てくるため注意が必要です。
食中毒になりやすい温度は、40℃〜10℃の間に菌が発生しやすくなると言われています。
鍋のまま冷蔵庫に入れる際はしっかり冷めているのを確認する必要があるんですね。
夏場は鍋のまま保存は避けるべき理由!
鍋のままだと冷えるのに時間がかかるので、夏場は菌が繁殖しやすいのであまり鍋のままというのはおすすめできません。
常温で置いておくとあっという間に菌だらけになってしまいます。
食べる時には、しっかり火を入れてから食べて下さい。
夏場は別の器などに移して早めに冷まして、冷蔵庫へ入れる方が安全ですよ!
まとめ
煮物を保存するにも、保存方法で日持ちや味も変わってきます。
ここまで保存方法を考えるならめんどくさいかもしれませんが、食べられるだけの量で作った方が美味しく食べられるので良いかもしれませんね。
でも、作り置きって忙しい時には重宝するんですよね。
美味しさか手軽さか、悩ましいところです。