カーテンみたいな大きな物を洗うとなると大変です。せっかくぴったりのものを買ったのに洗って縮んで寸足らずになったらショックですよね。乾かすにも結構、苦労します。そうすると、だんだんと洗う回数が減っていってしまうんですよね。そこで今回は、カーテンって洗濯で縮むのか、縮みやすい素材とかはあるのか。カーテンを洗濯した時の上手な乾かし方はどんなやり方があるのか。カーテンの洗濯を雨の日にしても良いのかなどについてご紹介します。
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カーテンって洗濯で縮むの?縮みやすい素材とかあるの?
素材によって縮んでしまうカーテンもあります。
麻は縮みやすい素材と言われています。
植物の茎や葉から作る繊維の総称を「麻」と呼びます。
麻には亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート)などいくつかの種類があります。
麻の特徴としては
- 縮みやすい。
- 吸水性、吸湿性に優れている。
- 通気性が良い。
- しなやかで丈夫。
- 防虫、防カビ効果がある。
- 埃がつきにくく汚れにくい。
- しわになりやすい。
- 玉状、スジができやすい。
- 洗濯するとコシがなくなり柔らかくなる。
- 色落ちしやすい。
リネンとラミーだけは、日本の家庭用品品質表示法で「麻」と表示しても良くなっています。
- リネンは繊維が細くて短く、柔らかくしなやかで、少し黄味がかった色合いでマットな風合いが特徴です。
- ラミーは繊維が太く長く、ハリとコシが強くシャリ感と光沢がある素材になっています。
麻布には、リネン100%のものやラミー100%、リネンとラミーの混紡があって、使うものによって混ざり具合は変わってきます。
どんな素材の生地でも、水につけたりすると多少は縮んでしまいますが、その中でも麻は特に縮みやすい生地の1つです。
綿の縮率は2〜3%ぐらいですが、対して麻の縮率は5〜10%となっていて、より縮みやすい性質の生地になっています。
ただ、最も縮んでしまうのは初めて洗濯する時だけで、それ以降はそんなに縮むこともありません。今は防縮加工が施されているカーテンもあります。
しかし、そうでない場合には水洗いでの洗濯による縮みを防ぐためにドライクリーニングをすると縮むことなく洗えます。
ドライクリーニングはお金がかかるので、できることなら家で洗いたいという場合は、最初は縮むということを想定して、その分少し大きめのサイズのカーテンを選んでおくと安心ですね。
カーテンを洗濯した時の上手な乾かし方は?
大物のカーテンは干すのも一苦労です。
カーテンを洗った際には、脱水はしても良いですが、なるべく乾燥機は使わないで下さい。
乾燥機対応じゃないカーテンだと縮む可能性があります。
干す時には、必ずシワを伸ばしながら広げた状態で乾かすと良いです。
乾かし方は主に、
- 元々かかってた場所に干す。
- 庭やベランダに干す。
- お風呂場に干す。
大物のカーテンだからちょっと干す場所も考えないとですよね。
カーテンが元々かかってた場所に干す!
この干し方で乾かしている家庭がほとんどではないでしょうか。
メリットとしては、干す場所をとらないという事が一番大きいですよね。
また、元々のフックにかけて干すので洗濯ばさみなどを使って干す必要がありません。
それに、サイズを気にしなくてすみます。
デメリットとしては、部屋の中が湿気でいっぱいになる事です。
カーテンは面積も広く大きいのでその分湿度が大きく上がってしまい不快と感じてしまうかもしれません。
湿気のせいで、窓ガラスのフチのカビの原因にもなります。
また、カーテンは日光に直接当たると生地が傷むので、直射日光を直接浴びる窓の場合、紫外線を避けることができず生地の劣化が早くなります。
庭やベランダに干す
メリットは、乾くのが早いという事です。
乾燥させるには、太陽の光と風があれば早く乾いてくれます。
天気の良い日を狙って洗えばあっという間に乾きます。
室内が湿気で充満することもないし、生乾きの嫌なニオイを気にすることもなくなります。太陽の光を浴びると殺菌効果もあるので清潔です。
デメリットは、紫外線を直接当たると生地を傷めるという事です。
気になるようなら、陰干しにして風の力で乾かすのも一つの手段です。
また、大きなカーテンの場合だと場所をとるので大変になります。
元々の位置に干せばそのままかけるだけで問題はありませんが、丈が2m以上あるカーテンなどは外にかけるだけでかなりの場所が必要になります。
カーテンのすそが汚れないように、なるべく高い所に干すため身長が低い人にとってはかなりの重労働ですよね。
お風呂場に干す
干す場所がない時は、お風呂場に干すという人も意外といますよね。
お風呂場に干すという人は、おそらく湿気を気にする人でしょう。
カーテンは面積が広いので、部屋干しすると湿度がかなり上がってしまいます。
お風呂場で干すメリットは、換気扇を回して湿気がこもらないようにしながら、直射日光にあたらず生地に優しい乾かし方ができるという事です。
浴室に窓があれば開けて、風を取り入れることもできるので湿気を籠らせないですみます。万が一、水がしたたり落ちても全く気にならないのも良いところです。
デメリットは乾くのにかなり時間がかかるという事です。
3つの方法のなかでも、最も乾くのに時間がかかります。
乾かしている間はお風呂場は使えないので家族がお風呂に入らない時間帯に乾かさなければいけないという制限もあります。
また、浴室に干して、ある程度乾いたら元々かけてあった場所に干すという方法もあり、湿気も直射日光も避けらて時間も短縮できます。
一番、理にかなっている感じはしますが、二度手間になるのでめんどくさがりさんには不向きかと…
でも結局は乾いたカーテンを干すわけですから、あった場所に干す以外はすべて二度手間ですよね(笑)
カーテンを洗濯って雨の日にしても良い?
洗う事には特に問題はないですが、カーテンの様な大物を雨の日に部屋干しするとなるとかなりの湿気は覚悟した方が良いですね。
その際には、部屋干し用の洗剤を使って周りに新聞紙など敷いて扇風機などやれば早く乾きます。
浴室乾燥機などがあれば、浴室に重ならないように干して乾かせます。
もし、乾燥機に入れても縮まない素材なら乾燥機で乾かせば雨の日にも洗えます。
大物が洗濯、乾燥できなければコインランドリーに行くという方法もあります。
しかし、どうしてもその日にしか洗えないという場合以外は、晴れの日に洗うのをおすすめします。
まとめ
カーテンを洗濯するとなると大仕事です。
ましてや、縮む素材だったらお家での洗濯もできませんからね。
最初に買う時に洗濯可能か確かめる事も大事かもしれませんね。
カーテンて、お部屋の汚れを吸い込んでるので結構汚れてたりするんですよね。