生活

住宅ローンの繰り上げ返済はいくらから?金額軽減と期間短縮はどっち?

生活も落ち着き、そろそろ住宅ローンの繰り上げ返済をしたいと考えている方がいらっしゃるかと思います。
しかし、いくらからなら返済ができるかはよく分からないですよね。
今回は、住宅ローンの繰り上げ返済がいくらからできるか、また、金額軽減と期間短縮のどちらの返済方法が良いのか、メリット・デメリットも踏まえてお教えします。

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住宅ローンの繰り上げ返済っていくらからできるの?おすすめは?

自分が選んだ金利タイプにもよりますが、繰り上げ返済は早めにする方が良いと言われています。

返済した分は元金にあてられます。
そのため繰り上げ返済をすると支払う利息が減り、利息軽減効果が高くなります。

それでは、繰り上げ返済はいくらからならできるのでしょうか。

金融機関によって変わりますが1円からできますし、手数料が無料でできる所もあります。
まずは、自分が借りているローンの繰り上げ返済がいくらからできるのか調べてみて下さいね。

1円からなら手軽にできますよね。
ちなみに私の組んでいるローンは10万円以上からだった気がします。

繰り上げ返済のデメリットは?

しかしメリットばかりではありません。

少額で繰り上げ返済をするなら、返済額増額をしたほうが良いという意見もあります。
毎月の返済額を上げることにより返済期間を短くした方が、結果的に利息軽減効果は高いからです。

自営業など、収入が変わる方が返済額増額をしてしまうと、月によって払えなくなるリスクがありますので気をつけましょう。

余裕資金があれば、返済開始後すぐにでも繰り上げ返済ができたらよいのですが、全ての人に当てはまるわけではありません。

結婚、転職、退職、子どもを出産…など人生には様々なイベントがあります。
例えば、もともと貯蓄が少なかった人は、無理に繰り上げ返済を行うと、何かあったときに資金が足りなくなってしまう恐れがあります。

逆に、子どものためや、老後のためにしっかりと貯蓄していた場合でも、
今後のための貯蓄分から繰り上げ返済をしてしまうと、また貯蓄プランを見直す必要があります。

繰り上げ返済は『予定していた貯蓄金額を超えて少し余裕がある』という場合にすることがおすすめです。

また、住宅ローンで変動金利を選んだ方は繰り上げ返済のタイミングに気をつけなければいけません。
人によっては、毎月の返済額が上がってしまう恐れがあるためです。

金利が上昇しても、5年間は毎月の返済額を変えない『5年ルール』を設定している金融機関が多いです。これは急な金利上昇でもすぐには大きな被害を受けにくい制度です。

しかし、繰り上げ返済をしてしまうと、繰り上げ返済時の金利と残りのローンと返済期間で、再度毎月の返済額の計算が行われてしまいます。

そのため、元々の金利から上がった時に返済すると、毎月の返済額が増えてしまうのです。

住宅ローン控除や借り換えもしっかりチェック!?

また、住宅ローン控除を考えている方にも、返済開始後すぐの繰り上げ返済をおすすめできない場合があります。

住宅ローンが金利1%を上回っている場合は早めに、1%を下回っている場合は、住宅ローン控除の恩恵を受けてから繰り上げ返済をする方が良いと言われています。

しかし、住宅ローン控除の恩恵を最大限得られない方にとっては、すぐに返済をする方が良い場合もあるので、しっかりと調べておくことが必要です。

他にも、金融機関の金利の差が1%以上ある場合は借り換えをしたほうがお得になる場合もあります。

しっかりとシミュレーションをすることと、今後人生で起こり得るライフイベントを考慮しながら、支払いプランを考えることが大切です。

さて、繰り上げ返済について『返済額軽減型』『期間短縮型』の2つの名前を耳にすると思います。それぞれの特徴やメリットはどんなものがあるのでしょうか?



繰り上げ返済の金額軽減ってどうなの?

住宅ローンの残りの返済期間はそのままで、毎月の返済額を減らすのが『返済額軽減型』というタイプです。

たとえば、今までは月々の返済を特に負荷に思っていなくても、子どもが生まれた場合や、給料が下がってしまった場合に家計を圧迫し始めます。

今まで通りの支払いが難しくなった場合に、『返済額軽減型』の方法を選ぶと良いでしょう。

しかし、月々の返済額が減るからと言って、学資金など目標があって貯めた貯蓄を使ってしまうのはおすすめしません。

また家計から貯蓄分を捻出しなければいけなくなり、本末転倒になってしまうからです。

繰り上げ返済の期間短縮ってどうなの?

『返済額軽減型』とは逆に、毎月の返済額はそのままで、返済期間を短くするのが『期間短縮型』です。

利息軽減効果は『期間短縮型』の方が高いと言われています。

住宅ローン完済予定が定年を超えている方にとっては、期間が短くなれば定年前にローン完済できる可能性があるので、老後の心配が減りますね。

給料が安定する見込みがある場合におすすめできる方法だと言えます。

しかし、『返済額軽減型』と違って、毎月の返済額が変わるわけではないので、
支払額が減った成果が目に見えるのは数十年後になってしまいます。

まとめ

金融機関により、繰り上げ返済は1円からでも可能です。
しかし、タイミングや、いくらからがいいのかは、収入や住宅ローンの金利のタイプなどで大きく変わってきます。

ファイナンシャルプランナーに相談をしてみると、今後の人生設計を考えた上での繰り上げ返済の仕方を提案してくれますし、分からない専門用語など教えてくれるので、尋ねてみると良いでしょう。

生活を豊かにするためのマイホームなのに、『繰り上げ返済を行ったために、家計を切り詰めなければいけない…。』という事態にならないようにすることが大切です。

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