成人したら大人と同じとは言いますが、お祝い事に関しても同じになるのでしょうか。
子供に対してのお祝いには、お返しはしないものとされていますが成人式はどうなのか気になりますよね。
そこで今回は、成人式のお祝いにお返しって必要なのか。祖父母から成人祝いを貰った場合でもお返しはするのか。成人式のお祝いのお返しには手紙も添えてお礼した方が良いのかなどについてご紹介します。
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成人式のお祝いにお返しって必要なの?
これまでいろんなお祝いを貰ってきたと思いますが、成人のお祝いも節目の一つです。
成人式のお祝いは基本的に身内でのお祝いなので、お金や品物を返す必要はないとされています。
マナー違反にならないとはいえ、両親としては貰いっぱなしというのは何だか心苦しいものです。
どんな形でも良いので、お祝いをくれた方に対する感謝の気持ちを表すことは大事です。
そのような場合は、「内祝い」として品物を贈って成人した本人からお礼の電話や手紙と共に着物を着た写真など贈るのが良いです。
お祝い返しと内祝いの違い
最近では、お祝い返しと内祝いは同じような意味で使われることが多いです。
しかし、本来はお祝い返しと内祝いは本来は全く別の意味のお祝いになります。
その辺もしっかり知っておきたいですね。
お祝い返し
お祝い返しはそのままの意味で使われています。
貰ったお祝いに対するお返しのことを指します。
お祝いとして貰った物や、祝ってもらった事に対して感謝の気持ちを込めてお返しをすることを言います。
内祝い
内祝いとは、わかりやすく言うと幸せのおすそ分けという意味合いが多く含まれるお祝いです。
お祝いごとがあった当事者が自発的にお祝いの品を贈り、親しい人や身内の間で喜びを分かち合う事を目的としたお祝いです。
成人祝いのお返しって祖父母には?
祖父母から貰った成人式のお祝いへのお返しはしなくても問題ありません。
しかし、感謝の気持ちを伝えるのは当然ですが、目に見える形でお返しをしたい人もいると思います。
そんな時は、内祝いとしてお返しをすれば良いです。
成人式の内祝いは、消耗品が好まれます。
祖父母が好きそうなお菓子やコーヒー、お酒などの食品、または入浴剤など貰っても長持ちして困らない品物が好まれます。
祖父母の家に内祝いを直接持っていく場合は、一緒にお赤飯も持って行くと良いですよ。
お赤飯は、昔からお祝いの席で食べられる食べ物と決まっていました。
日本には、内祝いの幸せのおすそ分けを込める意味として、親しい間柄で赤飯を配る習慣があります。
おじいちゃんやおばあちゃんとの間柄なら、内祝いとしてお赤飯も一緒に持って行くのが良いかもしれません。
内祝いで贈ると良いものと避けた方がよいものって?
せっかく幸せのおすそ分けをするなら気持ちよく受け取ってほしいですよね。
おすすめの内祝いと避けた方が良い内祝いをご紹介します。
内祝いはお祝い返しと違ってあくまでの幸せのおすそ分けです。
現金や商品券など、明らかに金額がわかるような物は止めてください。
また、衣類は着るものも買えないほど貧しいと連想され、履物は踏みつけると連想されるので止めておいた方が良いです。
内祝いで贈ると良いもの
- お菓子
- インスタントコーヒー
- 酒類
- 加工食品(ハムやソーセージなど)
内祝いで避けたほうが良いもの
- 現金
- 商品券
- 衣類
- 履物
内祝いはお祝いを貰った事への返礼というよりは幸せのおすそ分けなので金券類は露骨に金額が分かるのでダメなんでしょうね。
成人式の内祝い相場って?
成人式の内祝いをする場合、どのくらいの金額の物を贈れば良いのでしょうか?
成人式の内祝いの相場は5,000〜10,000円程度とされています。
お祝いを頂いてそのお返しも兼ねて内祝いとして贈るのであれば、貰った金額や品物の3分の1程度の値段のものを贈るようにするとよいですよ。
お祝いを頂いていなくて幸せのおすそ分けという意味で内祝いを贈る場合は特に高額なものを贈るとかえって気を遣わせてしまうので注意してくださいね。
成人式のお祝いのお返しに熨斗は必要?!
成人式のお祝いのお返しを贈る際には必ず熨斗もつけて下さい。
この場合は紅白蝶結びの、のし紙を利用する事が多くなります。
表書きには「内祝い」や「御礼」と書いて、下段にはお祝いをもらった新成人の名前を書きます。
お祝いを貰ったらすぐに電話などでお礼はして、内祝いをするならお祝いを貰ってから、遅くても1ヶ月以内にはお返しするようにして下さい。
早めに貰った場合は、まずは一旦お礼をしておいて、成人式が終わった後に無事成人式を終えた報告と共に挨拶をするとより丁寧な印象になります。
みんなで撮った写真なども持って行って、見せながら成人式の様子など話してあげると喜んでくれると思います。
成人式のお祝いのお返しには手紙も添えた方が良い?何を書く?
まず、お祝いを貰ったら2、3日中にはお礼の電話をして下さい。
お祝いのお返しについては、それから考えても遅くはありません。
成人式にお祝いを貰って内祝いの際には、お手紙も一緒に贈るとより心からのお礼が伝わります。
そんなに長文にする必要もないですし、身内に贈るものならそこまで改まる必要もありません。
お祝いを頂いたお礼の気持ちが伝われば充分です。
まず、お礼の手紙を書く時の便箋や封筒はシンプルなものに書くのが一番です。
もしくは、お祝いにふさわしい上品なプリントがしてあるようなものならかまいません。
避けた方が良いのは、キャラクターのプリントがされたものや、色味が派手なものなどは止めておいた方が無難です。
そして書く時には、滲まないボールペンなどを使用して下さい。
色のついたペンや、シャーペンなどでは手紙は書かないようにして下さい。
はがきやメールでお礼の連絡をすることが決して悪い事ではないですが、マナーとしてはきちんと手紙を書いた方がいいですね。
兄弟や従兄弟などには、メールや電話でお礼を伝えてもいいかもしれません。
成人式のお祝いへのお礼の手紙文例
お礼の手紙に書く内容ですが、いざ考えると案外難しいものです。
親しい祖父母や親戚に「拝啓…」なんてかしこまった手紙を書くのはちょっと違う気がします。
お礼の手紙文例①
おじいちゃん、おばあちゃん(叔父さん、叔母さん)お元気ですか?
先日は成人式のお祝いありがとうございました。
おかげ様で無事に成人を迎えることができました。
これからは大人として責任のある行動をとれるよう頑張っていきます。
いつまでも元気で見守っていてください。
お礼の手紙文例②
寒い日が続きますが、お元気でしょうか?
先日は、成人式のお祝いを頂きましてありがとうございました。
いつも良くして下さって感謝しています。
まだまだ未熟は私ですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
また遊びにいきますので、その時はまたご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
親しい人に出す場合は、このぐらいの書き方で良いと思います。
最後に、今後の抱負などを書いてもいいかもしれませんね。
まとめ
お祝いなどは基本的に、あげる側が祝いたいから渡すものなのでお返しは必要ないですよね。
でも、貰った側としてはそのままにしておくのも気が引けます。
品物を返すにしてもお手紙を書くにしても、嬉しかった気持ちを表す事が大切な事なのかもしれませんね。
贈り物へのお返しについてはこちらの記事も参考になりますよ。
⇒ お中元のお返しって必要?マナーはある?相場は?