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新作歌舞伎が面白い!スーパー歌舞伎との違いや作品を紹介!

歌舞伎というと敷居が高い、格式が高いというイメージがありますが、最近は新作歌舞伎といって若い人が見に行きやすい作品が多く演じられています。

新作歌舞伎の演目を見て、「えっ歌舞伎行ってみたい!」なんて思う人も多いのではないでしょうか?

今回は新作歌舞伎の魅力やスーパー歌舞伎との違い、そしてどんな作品があるのかをご紹介します。

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新作歌舞伎は面白い!その魅力とは?!

歌舞伎というと年配の人が見るというイメージが最近一新されています。

歌舞伎役者が俳優としてテレビドラマに出たり、歌舞伎の魅力を伝えようとバラエティに進出したりと歌舞伎が身近になってきているのを感じる人も多いのではないでしょうか。

歌舞伎役者の人たちに親近感が湧いたと言っても歌舞伎を演舞場へ見に行くというのはまだまだハードルが高いと感じる人も多いかもしれません。

でもちょっと待った~!
最近新作歌舞伎なるものが人気で、老若男女が歌舞伎を楽しんでいるらしいのです。

新作歌舞伎って何?

歌舞伎と言えば江戸時代から伝わる日本の伝統芸能で、テーマを含め難しい、とっつきにくいなんて感じている人も多いですよね。

それは時代背景もあるのかも…

歌舞伎は大きく分けると3つに分けられます。

古典歌舞伎(江戸時代の作品)
新歌舞伎(明治以降の作品)
新作歌舞伎(戦後の作品)

そう、新作歌舞伎は戦後以降の作品を扱っているので若い世代にもとっつきやすいんですよね。

最近、宮崎駿監督の代表作「風の谷のナウシカ」を新作歌舞伎の演目とすると発表があり、これまで歌舞伎に興味を示さなかった人も「ん?風の谷のナウシカが歌舞伎?!」という感じで興味を持っています。

歌舞伎=古典の難しいものというのは過去!
しっかり歌舞伎の伝統を残しつつ、新しいものを取り入れた新作歌舞伎で歌舞伎ファンを増やしているんです。

30代、40代を中心とする若手歌舞伎役者さんたちの歌舞伎愛がなせる業ですかね。
歌舞伎ちょっと興味あるな~!でも…なんて思っていた人も少しハードルが下がったのではないかなと思います。

新作歌舞伎とスーパー歌舞伎の違いは?

先ほど歌舞伎を作品の作られた年代で3つに分けました。

新作歌舞伎は戦後の作品、今新しく生み出される作品は新作歌舞伎って事になります。

そこでちょっと歌舞伎を知っている人なら、じゃぁスーパー歌舞伎はどうなの?って思いますよね。
大きく分ければスーパー歌舞伎も新作歌舞伎の一種だと言えます。

ただスーパー歌舞伎は新作歌舞伎よりもっとぶっ飛んでいるというか、宙乗りがあったり、派手な立ち回りがあったりと古典歌舞伎とはかなりかけ離れたものになっています。

現代歌舞伎って奴ですね。

着物教室に通った経験があり、その際に教室の仲間と着物で歌舞伎行きたいねなんて話はしましたが実現せず。
まだ歌舞伎未経験ですが、スーパー歌舞伎をテレビで見た時に「えっ!歌舞伎ってこんななの?」なんか面白そうって感じたのを覚えています。

スーパー歌舞伎の最初の作品は「ヤマトタケル」
そのスケール感やド派手な演出は半端なかったそうですよ。

ちょうどバブル全盛期だったのもあり、相当煌びやかだったんでしょうね。

2015年にはあの大人気アニメ「ワンピース」をスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)でやったことで、より若い人の心をつかんだって言われていますよ。
2018年に新作歌舞伎で「NARUTO」をやったのもワンピースからの流れだったそうです。

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新作歌舞伎にはどんな作品があるの?

新作歌舞伎には様々なものがあります。

古典を現代風にリメイクしたものもあれば、インドの神話を原作とするもの。
そして先ほどご紹介したアニメ「ワンピース」「NARUTO」などもあります。

新作歌舞伎の作者も様々で歌舞伎界内部の人が作るもの、外部の人が作るもので全然違った脚本が出来るんですって…
やっぱり内部の人が作ったものの方が歌舞伎らしさが入ります。

まずはとっつきやすくとかであれば「NARUTO」や「ワンピース」などのようにアニメの原作を知っているものをチョイスすると分かり良いかもしれません。

いやせっかく歌舞伎に行くなら歌舞伎らしさを…というのであれば古典歌舞伎を現代風にアレンジした新作歌舞伎をチョイスすると良いのではないでしょうか。

アニメと言えば「あらしのよるに」も新作歌舞伎として演じられたんですよ。
あらしのよるにはもともと絵本から広がったシリーズで、アニメ映画にもなったので知っている人も多いのではないでしょうか。

映画の声優を務めた歌舞伎役者の中村獅童さんが新作歌舞伎でも演じているというのも興味深かったですよね。

あと日本むかし話を題材にしたものもありますよ~
やっぱりちょっと内容を知っているものだととっつきやすいってありますよね。

2019年12月に風の谷のナウシカを上演

様々なジャンルから新しい歌舞伎の世界を創造する新作歌舞伎ですが、2019年12月には「風の谷のナウシカ」が登場するんです。

宮崎駿監督の作品が歌舞伎になるのは初です。
配役もすでに決まっています。

ナウシカ役 尾上菊之助さん
クシャナ役 中村七之助さん

その他にも尾上松也さん、坂東巳之助さん、尾上右近さんなどの次世代の歌舞伎界を担う若手成長株が顔を揃えます。

風の谷のナウシカの歌舞伎舞台化のアイデアは主人公ナウシカを演じる尾上菊之助さんだそうですよ。
昼夜通しで上映されるというからかなりの大作。

1年後どんな舞台ができあがるのか楽しみですね。

まとめ

新作歌舞伎は伝統芸能である歌舞伎の良い所を残しつつ、若い世代にもなじめるようなテーマを選んだり、現代風にアレンジした現代歌舞伎です。

毎年新しい歌舞伎作品がたくさん生まれています。
歌舞伎に興味がないような人でも思わず見てみたくなるような、大人気アニメを題材にしたり進化が止まりません。

2019年には風の谷のナウシカが歌舞伎に登場することが発表されますます新作歌舞伎に注目が集まります。

日本の古典芸能がより身近に、より親しみやすくなっているので、ぜひぜひ歌舞伎初心者の人も楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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