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野球の人的補償の移籍は拒否できない?そもそも何で年俸はどうなるの?

プロ野球がオフシーズンになると、有力選手がどこの球団に移るのかが話題になります。

今回も何かと報道されていますよね。毎年、どの選手がどの球団に移籍するのかなどに注目がいきます。野球にそれほど詳しくないと、話題にもついていけません。

そこで今回は、野球の人的補償で選ばれて移籍の拒否をしたらどうなるのか。そもそも、人的補償ってどういう事か。人的補償で移籍したら年俸はどうなるのかについてご紹介します。

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野球の人的補償移籍は拒否できないの?

日本の野球界において、人的補償を選手本人が拒否する権利はありません。

日本で活躍する選手が加入している選手会があるのですが、そこに規約があって規約に伴っている事です。

もし、拒否した場合は資格停止選手になってしまい日本球界はもちろん、メジャーにおいても全ての野球界で事実上の永久追放となってしまいます。

そもそも、トレードされていく選手が知らない間に決まっていることが多いのです。

ドラフトも自分が希望する球団に入れる事はほとんどないですよね。
それと同じで、球団と球団の話し合いの中で決まって行く事です。

プロになるという事は、そういうものだと考えて従うしかありません。

でも、プラスに考えれば人的補償で選ばれたという事は、プロテクトの枠から外れてしまったわけです。

つまり、その球団ではもう活躍できないと見なされたのです。
もしかしたら、次に移籍した球団で活躍するチャンスが広がると考えれば、選手にとって良い事ですよね。

今の野球を見てみても、元の球団で活躍できずにいた選手が、移籍した新たな球団で活躍できている選手がかなりいますからね。

今回、話題になっている内海投手や長野選手もまだまだ現役で活躍してくれそうですよね。

しかも、この2人は人間的にもかなりできた選手なので新たな球団に行っても愛される選手までになると言われていますよね。

プロテクト選手って?

プロテクトされる選手は大方決まっていて、だいたいレギュラーとして出場している選手や、投手は先発、中継ぎなど、18人が定着していきます。

その他に2、3年前のドラフト上位の選手などが決まってくるので、結局はこの先が短いかもしれないベテランがプロテクトから外されてしまう事も問題視されています。

もっと若手を獲りにいける雰囲気にして、人的補償が恐いからFA選手を獲りにいけないような感じに野球界全体が変わっていけば、人的補償でトレードする選手も変化してくるのではないかと言われています。

色んな球団を見回してみるとプロテクト外選手でも、しばらくすると一流選手になっている人もいるんです。

人的補償を断った例ってあるの?

近い話として2018年に中日ドラゴンズの岩瀬投手が、日ハムとの人的補償を断った事が話題になりました。

結局、日ハムが大人の対応をして人的補償から金銭補償に切り替えて事無きを得ました。
この時、岩瀬投手は「ここで引退も止むを得ない」という覚悟で拒否をしていました。

拒否をするなら、やはり事実上の永久追放になるという事で引退も考え、かなりの覚悟をする必要があるんですね。

野球の人的補償ってそもそも何なの?

FAされて選手が出て行ってしまった球団は、強い選手がいなくなれば戦力が落ちてしまいます。

そこで、強い選手の代わりに移籍した球団から人的補償という形で戦力となる選手を迎え入れても良いとされています。

人的補償とは?

人的補償を使ってFA選手が移籍する球団から、1人+金銭(条件付き)又は、金銭のみを貰うのか、このどちらかを選んで補償してもらう制度です。

球団が選手の不足を補う為に、人的補償を選べば希望の選手が選べます。選手の補強はしなくて良いのでお金が欲しい場合は、金銭補償を選べば良いのです。

でも、FAで選手を他にとられたからといって全ての人に対して補償をしているわけでもありません。

人的補償が発生するには、それなりの条件があります。
在籍していた球団の中の日本人選手の中での年俸金額の順によって決まります。

FA権を行使する選手が在籍していた球団の日本人選手の中での年俸が、上から数えて10位までだと、人的補償が発生します。

ちなみに、人的補償という制度は一応ありますが、全ての選手を人的補償の対象として選べるわけでもありません。

こちらにも決まりがあります。

1、プロテクトされた28名の選手
2、外国人選手
3、直近のドラフトで獲得した新人選手

上記の3つに該当している選手は、人的補償の選手として選べません。

なので、人的補償で選手を獲得したい場合は、この3つの条件にあてはまらない選手を選ぶか、金銭補償を選ぶかという事になっていきます。

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野球の人的補償で移籍したら年俸はどうなるの?

年俸や出来高契約など、元の球団と契約した内容がそのまま残るので、年俸の金額などはそのままで貰えます。

人的補償は、契約譲渡という形なので人と一緒に契約書も移動します。もちろん人が移籍するのですが、契約書も移動すると考えるとわかりやすくなります。

選手からしたら、契約書の宛名が変わるだけで契約内容を変えることは認められていません。
なので、移籍したからといってその年に大活躍しても、あまり活躍しなかったとしても、年俸が上がったり下がったりすることはありません。

移籍する前に来シーズンも契約を結んでいたら、移籍した球団でも契約は継続されたままです。

移籍先の球団が勝手に年俸などの契約内容を変える事はできません。

なので、複数年契約をしている選手は色々と面倒が増えるので、余程の選手じゃないと人的補償の対象にされにくくなります。

取られたくない選手とは、複数年契約をしておくというのが普通になっています。

でも、その時は調子が良くてもずっと調子良く活躍ができるとは限らないので結構、博打ではあります。その辺りを見極める事ができる人が球団に1人でもいると、有利になります。

複数年契約をしていない選手なら、移籍した後に好きな内容で契約ができます。

まとめ

最近でもニュースになっていましたが、強い選手を手に入れたのだから他の選手を取られても仕方ないのかもしれませんね。

でも、今まで貢献してきたチームに見放されるのは少し寂しいですよね。
そこはプロなので割り切らなきゃいけないのかもしれませんが、移籍先で活躍して、見返すぐらいの気持ちでいれば良いですよね。

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