スポーツの祭典として盛り上がっていたオリンピックに陰りが見えてきたことに危機を感じ、再び盛り上げるため、オリンピック競技として若者に人気の高いスケボーが選出されました。
今回、初めて選ばれた種目のため基本的には年齢制限はなく、出場条件は未定の部分があり、オリンピック開催までには協議により決定されるでしょう。
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スケボーがオリンピック競技に選ばれたのはなぜ?
スケボーがオリンピック競技に選ばれたのには、IOC(国際オリンピック連盟)には、ある思いがあります。
IOCはオリンピックがスポーツの祭典としての全盛期を過ぎ、かつての勢いに陰りが見えていることを自覚しています。
そして、オリンピックに大きな改革を起こそうと「若者の取り込み」を重要課題の一つとし多くの若者に人気のスケボーが競技として大抜擢されました!
オリンピックに陰りが表れているのには、たくさんの問題を抱えているからなのです。
例えば、
- オリンピックを招致する価値は本当にあるか?
- 2020年の日本の暑い夏の時期に開催されることへの不安はないのか?
- 交通機関の乱れや宿泊先の確保は?
などなど、最新競技施設の建設費は膨らみ2週間のイベントに何千億円も費やすことは賢い投資とは言えず、疑問に思い始める都市も増えているのが現状です。
大会が終われば全く使われることのない場所とお金の完全な無駄遣いです。
この事をはじめオリンピック招致のマイナス点は数多くあります。
そのためオリンピック改革の一環として再び盛り上がりを期待し採用されたのが若者に人気のスポーツのひとつのスケボーということです。
オリンピックの年齢制限スケボーはどうなの?
オリンピックの出場ですが基本的に言えば、年齢制限はないです。
オリンピックには憲章というものが定められており、
「健康上の理由で競技ルールに定められている制限以外にはオリンピック競技大会に参加する競技者に年齢制限はない」
とあるためです。
それぞれの競技団体のなかには「健康上の医学的な理由」で年齢制限を設けている競技がありますが、現状としてはスケボーに年齢制限の制約は設けられておりません。
スケボーの最年少はわずか9歳のインドネシアのアリカ・ノフェリー選手で、活躍の中心は10代や20代の若い選手がメダル候補に挙がっています。
日本には注目の4人の金メダル候補のスケボー選手が!
若者に人気のスポーツとして採用されたスケボーですが、日本人選手で金メダル候補といえる選手が4人もいます。
どの選手も東京オリンピックで金メダルの可能性があるので要チェックですよ!
堀米雄斗(ホリゴメユウト)1990.1.7東京生まれ。
AJSAプロツアーのグランドチャンピオンを2年連続で獲得し若くして「天才」と呼ばれ2018年ストリートリーグにて日本人で初優勝し3連覇も達成
東京2020においても中心選手になると期待されています。
池田大亮(イケダダイスケ)2000.8.4東京生まれ。
AJSA グランドチャンピオン国内ランキング堂々の1位。
「Damn Am in Costa Mesa 2017」で優勝、難易度の高いTRICKを軽々と決めパーク・ストリートのどちらも対応できるオールラウンダーな選手です。
中村貴咲(ナカムラキサ)2000.5.22兵庫生まれ。
世界の中でも数える程しかこなせない「ミラーフリップ540」を得意技とし、女子高生でX Gamesではアジア初となる金メダルを勝ち取ました。
現在金メダルに最も近い選手で152㎝の小柄な身体にもかかわらずダイナミックな演技で観客を魅了します。
西村碧莉(ニシムラアオリ)2001.7.31、東京生まれ。
わずか小学5年生当時にはAJSA国内大会で優勝。
2016年にはX Games、SUPER CROWNに出場等々日本以外の国でもその名を轟かせ非常に有望な選手です。
オリンピックのスケボーに出場するための条件は?
スケボーに出場の選考方法については未確定なことがまだあるが、選考基準としては次の3つの選定方法が決まっています。
- ワールド選手権大会2019時での上位3名。
- ワールドスケート連盟の世界ランキングの上位16名(5大陸で各1人は必ず選考)
- 開催国でのワールドランキング上位1名。
多くの大会に参加し結果を残すことが出来ればオリンピックに出場する為の近道です。
日本には日本スケートボード協会があり、日本国内で有効のプロ資格認定もあります。
現在、日本ではプロと呼ばれる選手にはいろいろな経歴の選手がいます。
スケボーの競技種目と採点基準は?!
スケボー競技種目には「パーク」・「ストリート」の2種目があり、パーク男子、パーク女子、ストリート男子、ストリート女子と合わせて計4種目。
種目別先行人数はそれぞれ各20名です。
- 「パーク」の形状としてはいくつもの湾曲した深皿を並べてくっつけた様なコース
- 「ストリート」の形状としては街の中なにあるような階段や坂道や手摺りなどを模したコースです。
採点方法としては「パーク」・「ストリート」ともに
- ルーティン
- スピード
- オリジナリティ
- 技の難易度や成功率を測るメイク率
これらを総合的に評価し点数を競います。
まとめ
スケボーがオリンピックの正式種目になった経緯は、オリンピック改革の1つとして若者に人気の競技をというのが大きかったようですね。
スケボーには年齢制限がないのも魅力で、若い選手が世界の舞台オリンピックで活躍するのを見るのは今からとっても楽しみです。
なんと4人もの金メダルを狙える選手がいるので要注目です。