夏や秋ごろは大気が不安定になりやすく、台風や雷などが起こりやすい時期ですよね。
雷は突然大きな音が鳴るので苦手な人も多いかと思います。
雷が鳴り始めたらどんな場所やものが危険なのか、正しい知識を知っておくことは身を守るうえでとても大切です。
また、普段肌身離さず持ち歩くスマホは感電しないのか、不安に思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、雷が鳴っているときの危険な場所について説明します。
Contents
雷で木の下が危険なのはなぜ?
雷が鳴り始めたら木に近づくと危険ということを知っている人は多いのではないでしょうか。
でもなぜ危険なのか、理由を知っていますか?
雷は高い所、物へ落ちる傾向にあります。高ければ高いほど雷が落ちる確率は上がります。
木の下で雨宿りをしていて、木に雷が落ちた際に【側撃雷】により死亡してしまうケースがとても多いんです。
これが雷が鳴っている時に木の下にいると危険と言われる原因です。
側撃雷とは、落雷した物や人の近くにいることで放電する電流のことです。
雷による死亡事故は、木などからの側撃雷によるものと平地での落雷がほとんどです。
雷の時に平地が危険な理由は?!
では平地はなぜ危険なのでしょうか。
グラウンドやテニスコート、屋外プール、海など周りに高いものが何もない平地は、人が一番高くなってしまいます。
平地に立っている人と座っている人がいた場合、高確率で立っている人へ落ちます。
なので雷が鳴っているときの平地も、木の下と同じぐらい危険なのです。
急な雨やゲリラ豪雨にみまわれたとき、つい焦って木の下や近くで雨宿りをしてしまうこともあるかもしれません。
ですがこれはとても危険な行為なので、雷が鳴りそうなときは建物や車の中に避難しましょう。
どうしても建物の中に避難できない状況の時は、木の幹から4メートル以上、枝や葉からは2メートル以上離れて側撃雷を受けないようにしましょう。
雷の時は高いところは危険なの?どうすればいい?
先ほど、高い木が危ないと説明しましたが、同じように高い場所も落雷の可能性があるので危険です。
屋根の上や屋上、山頂や展望台などはとても危険です。
さらに傘をさすと余計に高さが出てしまうのでこういった高いところにいる場合はできる限り低いところに避難するか、建物があれば室内へ避難しましょう。
強い雨や風の影響で家の屋根の瓦がはがれてしまったり、雨漏りしてしまったときなど、屋根に登って直しにいこうとする人がたまにいますが、これもとても危険な行為です。
落雷はもっと予測できないものです。
なので、雷が鳴っていたら外には出ない、外に居るのであれば出来る限り建物内や車の中に速やかに移動しましょう。
雷の時にスマホで感電する?!電源は切る方が良い?
雷が鳴っているときにスマホを持っていた場合感電してしまうのでしょうか。
毎日持ち歩くものなので心配に思いますよね。
中国のとあるテレビ局がスマホと落雷の関係性を調べる実験を行いました。
そのときに出た結果はこのようになっています。
- 電源を切ったスマホ…落雷率10%
- 電源が入ったスマホ…落雷率40%
- 通話中にしたスマホ…落雷率50%
なんと電源が入った状態、さらには通話中であるとより落雷率があがるという結果が出ました。
この結果をみると、雷が鳴っているときはスマホの電源は切っておくほうが安全といえますね。
雷の時に建物の中なら大丈夫なの?
基本的には雷が鳴っていても建物の中だったら大丈夫です。
でも、まれに建物内で充電しているスマホが落雷によって故障してしまう危険性があります。
強い落雷が家や地面に落ちた場合、家庭の電流経路を強い電流が流れ、充電器などでコンセントに接続されたスマホやパソコンなどの電子機器が故障してしまうのです。
近くで雷が鳴っていなくても、電線などを通じて広範囲まで影響を及ぼす場合があります。
雷が予想される時に充電器にささった状態のスマホは抜いておくのが良いでしょう。
落雷はいつ起こるのか予想できないので、早めの対策を心がけましょう。
まとめ
梅雨の時期や、夏の終わりごろに発生することの多い台風やゲリラ豪雨。
大雨や暴風も怖いですが、雷もとても危険な自然現象です。
雷についての正しい知識がなかったり、油断していると最悪死亡してしまう可能性もないとは言えません。
落雷の危険を避けるために、
- 建物や車の中に避難する
- 木などの高いものから離れて低姿勢をとる
- 高いところにいる場合は室内か、なければできるだけ低い場所に避難する
- 傘はささない
- (外にいる場合)持っているスマホの電源は切る
これを意識しましょう。
室内にいても気を抜かないようにしましょう。コンセントにつないだスマホやパソコンが落雷の影響で故障してしまうケースもあります。コンセントから抜いておけば安心です。
秋はレジャーに最適な季節なので、山登りなどで高い場所にいたり、スポーツを楽しむために平地にいるときに急な悪天候にみまわれることもあるかもしれません。
そんな時は焦らずに落ち着いて行動しましょう。