いつでもどこででも気軽に乗れる自転車。
ご家庭で2台以上お持ちの方も多いと思います。
いつも乗っている自転車に車体番号があることは、あまり知られていません。
良く知られている防犯登録番号とは違うものですが、防犯登録の際に必要な番号です。
自転車にとっては、とても大切な車体番号についてお伝えします。
Contents
自転車の車体番号はどこにある?桁数は?
車体番号は、自転車のどこかに必ず刻印してある、その自転車の固有の番号です。
自転車の車体番号は、残念ながら表示位置がメーカーにより異なり、統一されていません。
ほとんどの車体番号の表示位置は、大まかに
- ヘッドチューブの下の方
- カゴの裏側のフレーム部分
- ボトムブラケットの下部
- サドルの下
の4か所です。と言われても、車体の名称が良く分からないという方も多いですよね。
分かり易く説明すると、
- ヘッドチューブはハンドルの中央から前輪のタイヤまでのパイプです。
- ボトムブラケットはペダルの付け根部分で両側のペダルを回転させる軸が通っているところです。
(ボトムブラケットにある車体番号は、ひっくり返さないと見えないところにあります。)
自転車によっては、その4か所以外にも刻印されています。
このように、車体番号は見つけにくいところに刻印してありますので、実際に捜してみても、見つけられないこともあります。
自転車の車体番号の桁数は?!
さてその車体番号の桁数はというと、これもメーカーによって異なり統一されたものではありません。
それぞれのメーカーが任意に記号と番号を決めて、一台一台に固有の記号および番号を刻印しています。
ほとんどのメーカーがアルファベットと数字を組み合わせており、桁数にも決まりはありません。
自分で車体番号を見つけるのはなかなか難しいので、購入時にお店の方に、どこに刻印されているのか確認しておくと良いですね。
オーダーメイドや外国製の自転車には車体番号が無いこともあります。
自転車の車体番号と防犯登録番号ってちがうの?
車体番号と防犯登録の違い、それは簡単に言えば、車体番号は自転車の固有の番号であり、防犯登録番号は盗難防止の目的のために登録する番号です。
車体番号と防犯登録番号は同じ番号ではありません。
防犯登録番号は登録するときに発行されます。
防犯登録には、自転車の車体番号が必要になってきます。
自転車の防犯登録は、主に自転車の盗難防止を目的として、利用者に義務付けられた制度です。
防犯登録をしてない自転車に乗っていると、盗難車と間違えられることもあります。
防犯登録は都道府県ごとに指定されている団体が行っています。
基本的に新規の登録は、購入時に自転車販売店でできます。
保証書か販売証明書が必要で、車体番号の他にメーカーの名前、タイヤのサイズ、色やその他の特徴、利用者の名前、販売店を登録します。
登録時に自転車に防犯登録番号が印刷されたステッカーを貼ります。
防犯登録カードの控えをもらえますので、大事に保管しておきましょう。
中古の自転車を譲ってもらった時は、防犯登録をし直すことになります。
その場合は、前の利用者の登録カードや譲渡証明書が必要になってきます。
防犯登録をしておくと盗難にあった際、警察に自転車の盗難届を出しておくことで、自転車
が見つかったとき、所有者の確認ができ返却してもらうことができます。
自転車の車体番号が削られたらどうすればいいの?
自転車の車体番号は、フレームに彫り込まれているので、簡単に消すことはできません。
しかし盗難などに会うと、車体番号が、削られて判別できなくなっていることもあります。
防犯登録には車体番号を登録するようになっていますが、法律的には必須ではありません。
車体番号以外のメーカーの名前や型式名などの番号で代用して、色や形状、タイヤサイズとともに登録することは可能です。
けれども、車体番号が削られた自転車が、盗難などの犯罪とは無関係であることが条件となり、身分証明書なども必要になります。
車体番号を削られた自転車は、所有者を特定されないように故意に細工された、盗難品の可能性が大きいからです。
オークションや中古ショップなどで中古の自転車を購入しようとする際は、車体番号が削られていないか注意しなければなりません。
もし自転車が盗難に会ったら、速やかに警察に届けましょう。
偶然自分でその自転車を見つけた時、車体番号が削られていても、盗難届が出ていれば、警察に届けられている登録番号カードで、その自転車があなたの物であることを特定してくれるはずです。
まとめ
自転車の車体番号は、簡単にみつからないところに刻印してありますが、たいていはヘッドチューブの下の方・カゴの裏側のフレーム部分・ボトムブラケットの下部・サドルの下の4か所のどこかにあります。
その桁数は、メーカーによりまちまちで統一されたものではありません。
防犯登録の時に、自転車の所有者を特定するための重要な番号です。
防犯登録のカードの控えは、大切に保管しておきましょう。
盗難に会ったときは勿論、後に誰かに譲る場合にも必要です。
もし中古の自転車を取得しようとするときは、盗難車の可能性もありますので、車体番号がちゃんと刻印されているか確認することが重要です。