節分がどんな行事で、どういう理由でなされるようになったのかなどちゃんと説明できますか?
昔からの行事で毎年、豆まきをするのが当たり前の習慣となっています。節分が豆まきをするという事はわかりますが詳しくはわかりません。これでは、子供に教えてあげる事はできません。
そこで今回は、節分の豆まきを子供に話せる絵本ってあるのか。鬼の絵本でかわいいもののでおすすめの本や、怖いもののおすすめなどご紹介します。
節分の豆まきを子供に話せる絵本ってある?
絵本には、節分の由来を教えてくれる日本の昔話があります。
由来を書いてある絵本はたくさんあるのでいろんな絵本を読んで、違いを比べてみるのも面白いかもしれません。
難しい説明をするより、絵や文を見ながら教えてあげた方が子供には伝わりやすいですよね。
おにはそと!ふくはうち!(文・絵:いもとようこ・金の星社)
<あらすじ>
鬼の元に嫁入りしたおふくは、菜の花を頼りに村へ逃げ帰ってきます。おふくの母親が追いかけてきた鬼に、炒り豆をぶつけて「この豆から花が咲いたらおふくを返す」と嘘を言います。それが、豆まきの初まりとされています。鬼は今日も、花が咲くのを待っているというお話です。
節分の由来がわかる絵本です。豆をまく理由や「鬼は外!福は内!」と言う理由もわかりやすく解説してくれています。
鬼といりまめ 二月(作:谷真介・絵:赤坂三好・佼成出版社)
<あらすじ>
雨を降らせてくれた代わりに、鬼のもとへ嫁いだおふくは、毎日、母の元へ帰りたいと願っていました。2月3日の節分に豆まきをするようになった由来がわかるお話です。
日本の昔話で、何故「鬼は外!福は内!」と言うのかというのはわかりましたが、現代にも残って行事になった理由などについては疑問が残ります。
昔話の絵本では教えてくれないので、節分についての豆知識を教えてくれる絵本もあります。
せつぶんワイワイまめまきの日!(作:ますだゆうこ・絵:たちもとみちこ・文渓堂)
<あらすじ>
弱虫タカシの所へやってきた小鬼のキッチとのお話しです。節分の日、弱虫タカシの所へ小鬼のキッチがやってきました。タカシはキッチと、いじめっこになってしまったツヨシの所へ向かう話しを軸に展開していきます。
心が温まるお話しと共に、節分にまつわる由来や、いろいろな事を解説してくれています。オニがどうして角があって、トラ柄のパンツを履いてるのかや、豆が「魔目」とか「魔滅」という意味にもなって、魔よけや無病息災につながる意味があるなんて事も教えてくれます。
大人でも納得してしまう絵本になっています。また、日本の季節の行事についても解説してくれているので、とても勉強になる絵本です。
鬼の絵本でかわいいもののおすすめは?
鬼の絵本だってかわいいものがあるんですよ~!
ここでは3冊ご紹介します。
おにはそと(作・絵:せなけいこ・金の星社)
ちっちゃい鬼たちが可愛い。ほっこりするお話
<あらすじ>
豆まきで逃げ出してしまった鬼達。でも、ちび鬼だけが逃げ遅れます。心配する親分鬼とは裏腹に、ちび鬼は人間の子供達と仲良く遊び始めます。
しかし、危険を顧みずちび鬼の救出に向かう親分鬼。親分鬼は、ちび鬼のお父さんだからです。人間も鬼も、子供の好奇心が強いのは同じです。そして、親が子供を心配するのは人間も鬼も同じなんだよということを感じさせてくれる絵本です。
この絵本を読めば、子供達にも親の愛情が伝わるはずです。
おなかのなかにおにがいる(著:小沢孝子・ひさかたチャイルド)
みんなのお腹の中にも鬼がいて、時々泣きたくなったり暴れたくなるのは鬼がいるからなんだと教えてくれる絵本です。
<あらすじ>
それぞれ違った鬼たちがみんなのお腹に住んでいます。
お腹の中に住んでる鬼を、みんなで追い出そうと奮闘します。
その子の性格は、お腹の中に住んでいる鬼の違いで変わってくるから、いろんな性格の人がいるんだよという事を、鬼を通して教えてくれます。
せつぶんのひのおにいっか(作:青山友美・講談社)
人間っぽい鬼一家のおかしさに笑える絵本です。
いつもは人間の家で人間には見つからないように暮らしている鬼一家が軸になっています。
<あらすじ>
ほがらかで優しいお母さんとお父さん、子供の3人の鬼。
暮らしぶりは人間と同じですが、「明日は節分ね」という一言を聞いてからなんだかみんなでソワソワし始める。
ソワソワする理由が驚きですが納得できます。鬼は人間には見えないけれどご飯も食べるし、テレビも見る。人間と変わりない生活を送っているという事を教えてくれます。
保育園や幼稚園などでは、節分に先生が鬼のお面をして豆まきをするだけで本気で怖がって泣いてしまう子もたくさんいますよね。
もし、子供が「鬼は怖い!」なんて言い出したら、怖くない絵本を読んで、鬼は怖くない事を教えてあげると良いですね。
でも我が家の場合、寝ない息子に「早く寝ないと鬼が来るよ~!」なんて使っているので、もう少し鬼は怖いものって思っておいてほしかったりします^_^;
鬼の絵本で怖いもののおすすめは?
鬼と言えばやっぱり怖い!
怖い鬼の絵本のおすすめを2冊ご紹介します。
絵本 地獄
大人が読んでも怖くなる「絵本 地獄」という絵本があります。
1980年初版の「絵本 地獄」(千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵/宮次男 監修・風濤社)
昔話でえんま様が舌を抜いたり、三途の川や赤鬼青鬼、針の山のお話しがありました。
「絵本 地獄」は、死んだ五平が生き返って、自分が見てきた地獄の恐ろしさを語るというお話しになっています。
罪人の表情などがとてもリアルに描かれていて、地獄は怖いし、大人が読んでも悪いことはしてはいけないんだと思える内容です。
ただ、「絵本 地獄」は本当に夢に出てきたらうなされてしまうレベルの怖さなので、もう少し優しく怖さを感じられる絵本もあります。
じごくのそうべえ(作:田島征彦・童心社)
<あらすじ>
上方落語「地獄八景亡者の戯」を題材にしたロングセラー絵本で、軽業師(かるざわし)の「そうべえ」が綱渡りに失敗してそこで出会った仲間たちと共に、えんま様の前で大暴れするという少しコミカルな内容になっています。
地獄を題材にした絵本は、死ぬことの怖さや命の大切さを子供に教えるためにあるので、あまり怖がるようなら少し考えた方が良いかもしれないですね。
どんな絵本を読む時でも同じですが、出てきた物を実際に見て触って体験する事で子供は覚えていくものです。
子供と節分を過ごすときの注意点!
節分という行事も豆まきをする事で覚えてゆきます。
しかし毎年、節分の時期になると、子供が気管支に豆を詰まらせる事故が多くなっています。
炒った大豆やピーナッツなどの、乾いた豆やナッツ類は、3歳以下の子供の場合、上手く噛みくだいて食べることができません。
そのため、口に入れたものがうまく消化管の方へ入らず、気管の方へ入ってしまう恐れがあります。
もちろん豆は食べ物なので、たばこや薬などを飲み込んだ場合とは違い胃に入ってしまえば問題ありません。
しかし、気管に入ってしまうと呼吸困難や肺炎を起こてしまい、放置すると死に至ることもあるので、注意が必要です。
伝統行事を体験することはもちろん大切ですが、くれぐれも事故の無いように楽しんで下さいね。
小さな子は、何でも口にしてしまうので、豆は食べてはいけないと言って豆まきをしたらすぐに掃除をしてしまうのが良いですね。
まとめ
鬼は怖いものと思うと、なかなか子供に教えるのも難しいですよね。
絵本にしてあれば読み聞かせができて助かりますね。鬼は、顔は怖いけど心は優しいんですよね。
節分の豆まきについてはこちらの記事もおすすめです。
⇒ 節分の豆まきの掛け声って?!やり方は?!いつやるのが正解?!