秋になると子供たちは公園でどんぐり拾いに夢中ですよね。
子供は拾ったどんぐりを大切に保管したがりますが、気になるのは中に虫がいるかどうか。
どんぐりを放置していたらいつの間にか小さな穴が開いて虫が出てきた・・なんて経験をしたことのある人は結構いるのではないでしょうか。この虫、できれば遭遇したくないですよね。
この記事では、どんぐりの中に虫がいるかどうかの見分け方や、いつ出てくるのかについて説明します。
Contents
どんぐりに虫がいるかの見分け方はこれ!
子供のころに拾ったどんぐりを放置していたら知らない間に小さな穴が開いていて虫が出てきた・・という経験をした人は多いのではないでしょうか。
子供が拾ったどんぐりを大切そうに持っていると残しておきたい気持ちはあるけれど、虫が出てきたら嫌だな~と思いますよね。
忘れた頃に虫に遭遇してしまったらと考えるだけでもゾッとします。
そういう時は、どんぐりの中に虫がいるかどうか調べればよいのです。
そして虫がいるものだけ捨てていないものは残しておけば良いのです!
では、どんぐりの中に虫がいるかどうか見分ける確実な方法を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
どんぐりに穴が開いていなければ大丈夫は本当?!
まず、穴が開いていないどんぐりなら虫はいないから大丈夫!と思っている方、それは間違いです。
見た目はきれいでも、実は目で見えないくらいの小さな穴が開いている可能性があります。
この穴は虫がどんぐりの外側から卵を産み付けた穴で、知らずに持ち帰ってしまうと中で育った虫がしばらくすると出てきます。
見た目だけで判断はできないのです。
どんぐりを振って音がすると虫がいるは本当?
あともうひとつ、「どんぐりを振ってみてカラカラという音がしたら中に虫がいる」と思っている人も意外と多いのではないでしょうか。
どんぐりを振ってカラカラ音がする理由は、どんぐりの中身が乾燥して小さくなり中で動いているからで、この音と虫がいるいないは関係ありません。
どんぐりに虫が居るかは水に入れるのが一番!
簡単かつ確実に虫がいるかいないかを見分ける方法は、【どんぐりを水に入れる】です!
- 虫がいなくて実がぎっしり詰まっているどんぐりは水に沈みます。
- 水に浮かぶドングリには虫が入っている可能性があります。
簡単でわかりやすいですよね。
確認後、保存するどんぐりの水気はカビが生えないようにしっかり拭きましょう。
子供がどんぐりをたくさん拾ってきたときは、桶やボールに水を入れてどんぐりを入れればすぐにわかりますよ。
どんぐりに虫が居る確率ってどのくらい?どうやって入るの?
どんぐりの中に虫がいる確率は、時期によるのでなんとも言えません。
しかし、秋に見かける茶色いどんぐりの中には高確率で虫がいると思っておいた方が良いでしょう。
どんぐりの中にどうやって虫が入るの?
では、どんぐりの中にどうやって虫が入るのでしょうか。
どんぐりの中にいるのは「ゾウムシ」という虫の幼虫。
成虫はハエのようですが、幼虫は白くてぷっくりしていて、虫が苦手な人には気持ち悪いビジュアルです・・・
このゾウムシは、長い鼻で針のように穴をあけて中に産卵します。
その卵から幼虫が孵化して、中のどんぐりの実を食べて成長していきます。
そして中の幼虫が穴を開けて外に出てくるのです。
細長い鼻であけた穴はとても小さいので目で確認することは難しいです。
見えたとしてもどんぐりの斑点かな?とスルーしてしまいそうなほどの大きさです。
このように、見た目がきれいでも中にゾウムシの幼虫が潜んでいる可能性があるのです。
どんぐりの虫はいつ出てくる?何になるの?
どんぐりの中にいる幼虫は、秋になりどんぐりが茶色く色づくころに出てきます。
まさに子供たちがどんぐり拾いに夢中になる時期です。
さきほども書いた通り、どんぐりの中で育つ幼虫はゾウムシという虫です。
もっと細かく分けると、「シギゾウムシ」と、ゾウムシの仲間「ハイイロチョッキリ」が多いです。
- シギゾウムシは、細長い鼻を使ってどんぐりの中に産卵します。
- ハイイロチョッキリの産卵も同じように、殻斗(どんぐりの帽子のような部分)を貫通して殻に卵を産みつけます。
そしてなんと、卵を産んだ後、殻斗の表面の細かい毛を削って穴を埋めるのです。なので見た目ではわからなくてもハイイロチョッキリが産卵したどんぐりの可能性があるのです。
さらにその後、その名の通りどんぐりの枝ごとチョッキリと切り落として地面に落とします。
枝付きで地面に落ちているどんぐりはもしかしたらハイイロチョッキリのしわざかもしれません。
まとめ
秋になると子供たちが夢中になるどんぐり拾い。拾ったどんぐりを大切そうに持っている姿はほほえましいですが、虫が出てこないかどうか大人はついつい気になってしまいますよね。
穴が開いていないかよーく見てみたり、カラカラと音が鳴るか振ってみたりする人が多いかと思いますが、これまで説明したように、どんぐりの中に虫がいるかどうかは見た目や音で判断はできないのです。
虫がいるかどうか知りたいときは、水に浮かせるのが簡単かつ確実です!
- どんぐりが水に沈む → 虫はいない
- 浮く → 虫がいる
拾ったどんぐりの中に虫がいるかどうか知りたいときは、ぜひこの方法で調べてみてくださいね。