端午の節句は兜や鯉のぼりを飾って子供の健やかな成長を願ってお祝いする男の子の節句です。
男の子が生まれると、兜を買って初節句の準備をするという人も多いはず。でも2人目も男の子だった場合が悩ましい。さすがに兜2つは要らない、飾る場所もないし…でも長男だけ立派な兜を用意したのに次男にないのはかわいそう。などなど悩みはつきませんよね。
そこで今回は、次男の場合の初節句の兜はどうしたら良いか。兜は使い回しても良いのか。初節句だけど名前旗だけ作るのは有りなのかなどについてご紹介します。
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次男の初節句の兜はどうすれば良いの?
初節句は、長男も次男も関係なくお祝いしますよね。
長男の兜があったとしても、次男にも個別に兜を買って飾ってあげるのが一番良良いのは分かっています。
でも、兜飾りは結構な大きさだし、費用もかなりかかりますよね。
1つでも飾る場所がないと、コンパクトな兜の人気が上がっているのに…さらにもう1つというのはなかなか難しい。
なので、今の暮らしを考えると次男の兜は長男と共有するのがおすすめ。
小さい置き物の兜などもありますが、それだと差がありすぎて大きくなってから次男はショックですよね。
それなら、「この兜は2人のものだから。」と言っておけば良いんです。
そうすれば、長男も次男も納得してくれるはずです。
初節句を祝う意味
男の子が誕生して、初めて迎える5月は「初節句」になります。
もちろん、初節句は人生において一度しかないイベントですよね。
生まれてきてくれた事に感謝して、健やかに育つように願いながら、祝ってあげます。
端午の節句は元々、菖蒲の節句と言われていて、鎌倉時代が変化していく時に「尚武=武芸に尊ぶ」と文字って祝う事が習わしになっていきました。
端午の節句の祝い方
5月5日が子供の日なので、その1〜2週間くらい前から家の中に飾る兜人形と、家の外に飾る鯉のぼりを出して祝ってあげます。
兜などのを飾る意味としては、男の子が怪我や病気、事故など様々な災難を避けて、成長してくれることを願い、男の子自身を見守る役割として飾ります。
こいのぼりは、中国によって伝えられました。鯉が滝を上り流になったという伝説から由来されてきています。
鯉のぼりも兜同様、子供が何事もなくちゃんと成長するようにとの願いが込められています。
端午の節句に食べる柏餅にも意味がある
また、端午の節句に食べる柏餅にも意味があるんです。
柏の葉は、新しい芽が出ないと古い葉が落ちないとされています。
なので、家の繁栄がずっと続くようにと願われて食べるとされています。
男の子だと、その家の跡取りとなるので、立派に育つなどの願いが込められて祝う事が多くなりますね。
兜の使い回しは良くない?
兜の使い回しという言い方も良くないですが、基本的にはダメですよね。
五月人形を飾る意味を先程、説明しましたが、五月人形には子供にふりかかる災いから身を守ってくれるという意味があります。
それなのに、長男の兜飾りを次男のものとして飾ると、五月人形を飾る意味は無くなってしまいますからね。
その為、昔から兜飾りは一人一人に与えられてきました。
女の子の場合は桃の節句。男の子の場合は、端午の節句。
初節句は、生まれてきた子供の成長をお祝いするためにあります。
親だったら、生まれてきた我が子が何事もなく健康に育ってくれたらと思うものです。
人形を飾る意味やお祝いをする意味を知っていれば、長男のを使い回しにしようとは思わないはずです。
でもそこは時代の流れもありますし、兜は2人のだよとするのは全然大丈夫です。
使い回しって思うとちょっと言葉が悪いので、兜を共有するとか言うとちょっと違うんじゃないでしょうか。
これはどっちの兜だよって事でなく、次男のお祝いの際に玄関飾りにも使えるような小さめの兜飾などを買って飾るというのもありです。
意外と小さい兜の方が長く飾れるという利点もありますよ。
我が家は息子が1人なんですが、実兄の兜を貰って飾りました。
息子用には陣羽織と鯉のぼりの小さな置物を購入してお祝いしましたよ。
母曰く「男の子の節句兜ってすぐ飾らなくなっちゃうから…」
言われてみれば、私の雛人形は結構長い事毎年飾られてたけど、兄の節句飾はあまり飾られてなかった。
女の子はひなまつりに「私の雛人形飾ってよ~!なんで飾らないの?」ってなるけど、男の子は別に良いよってなりますもんね。
小さい飾りを用意しておけば長期間端午の節句に飾る事が出来るというメリットがあるかもしれません。
使い回しという言い方を止めて、兄弟で仲良く共有して一緒にお祝いすると考えれば全然OKだと思います。
それにね。
年が近ければどちらも自分のだって主張したりしないでしょうし、少し離れていても次男がわかるようになるころにはお兄ちゃんも「俺のだ!お前のはない…」なんて意地悪な事言わない年齢になっているとおもいますよ。
親の気持ちの問題というのもあるので、次男にも何かしてあげたい。
でも…置けないし…予算もなんてちょっとしたうしろめたさがあって使い回しって思っちゃうのかなと思います。
私なんて、長男なのに兄の兜ですからね。
でもお祝いはちゃんと心を込めてしました。
お祝いなんて、形より気持ちの方が大事です。
初節句に名前旗だけ作るのは?
長男の兜人形を次男と共有させるのは、現代では仕方ない事です。
でも、何も買ってあげないのは、さすがに少し可哀想ですよね。
そこで、おすすめなのが名前旗です。
名前の通りで、兜人形のそばにおいて置ける名前の旗の事です。
名前旗だけなら、そんなに高くないしネットで買えてお手軽です。
いろんなデザインもあるし、素敵なものに出会えるかもしれませんよ。
長男の兜人形を買う時に買っていなければ、この際、長男と次男の分を買ってあげると良いですよ。
そのほうが、二人の兜人形というのがわかりやすくなりますからね。
やっぱり自分だけの物って思いたいので、名前旗だけでも自分だけの物って思える物があれば嬉しいはずです。
先ほど小さな兜飾の置物と言いましたが、名前旗を飾るっていうのも良いですよね。
うちも作ってあげれば良かったかな~なんて思ってます。
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鯉のぼりの共有はどうなの?
ちなみに、鯉のぼりも兜人形を飾る理由と同じ意味を持っています。
なので、本当は長男にも次男にもそれぞれの鯉のぼりを買ってあげたいところです。
しかし兜人形と同じく、あんなに大きなものが家にいくつもあったら、ちょっと邪魔ですよね。
なので、鯉のぼりの鯉を一匹ずつ足していくという事もできるんです。
ただ、気をつけないといけない点があります。
実は、鯉を増やせる鯉のぼりというのは、「6点セット」「7点セット」「8点セット」だけになります。
長男の時に買った鯉のぼりを確認してみて下さい。
6点セットだと、真鯉、緋鯉、子鯉、吹流し、矢車、ロープがセットになっています。
7点セットだと、子鯉が2匹に増えます。
8点セットだと、子鯉が3匹に増えます。
大きな中身の差はないですが、子鯉が増えていきます。
そうすると、何点売りセットで販売されている鯉のぼりなら、男の子が生まれた時に、子鯉を増やしていけば良いのです。
最近では、ネットでも子鯉を買う事が出来ます。
男の子が生まれた時には、子鯉を増やしてあげましょう。
ただ、ベランダ用セットだと安全上危険なので増やせない場合があります。
買う時には、飾ってある鯉のぼりを見てから買った方が良いですね。
またこちらも小さな鯉のぼりの飾(置物)なんかを増やすっていうのもありですよ。
もしも、兜しか用意していなければ次男の時に鯉のぼりを買うなんてのもありですしね。
ちなみに我が家は鯉のぼりの小さな飾りを買っただけで大きな鯉のぼりはありません。
でも息子は私がトイレットペーパーの芯で作った鯉のぼりがお気に入りです(笑)
触っても怒られないからかもしれませんね。
トイレットペーパーの芯で作る鯉のぼりはこちら
⇒ 端午の節句の兜って買う?コンパクトなものは?手作りも出来る?
まとめ
親としては次男にも長男と同じ大きな兜飾を買ってあげたい。
そんな気持ちはあると思います。
でも現実には厳しかったり…でもお祝いの気持ちがあれば、長男と共有でも大丈夫!
子供達には2人のだよって伝えるのも大事!
小さな飾りを別に用意したり、最近流行りの名前旗を追加するなど何かしら次男のためにというのを用意してはいかがでしょうか。