生活

渋沢栄一は何した人?1万円札に選ばれた理由やその名言は?

20年ぶりに1万札が刷新される事が決まりましたね!

今回肖像画に選ばれたのは実業家の「渋沢栄一」
むむ・・・?だ、だれ・・・??と思われた方も多いのではないでしょうか。

渋沢栄一は、日本経済の近代化において最大の功労者です。

数多くの企業の設立、教育機関、社会公共事業の支援や民間外交など、膨大な実績を残した大実業家です。

あなたの知っている、あんな会社や、こんな会社に、実は渋沢栄一が関わっていますよ。

この人がいなければ、今の日本発展はなかったかも・・・しれません。

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渋沢栄一は何した人?資本主義の父って?

あなたは、銀行を利用することはありますか?

実は、日本初の商業銀行である第一国立銀行を設立したのも渋沢なんです。

他にも、東京証券取引所、東京ガス、サッポロビール、東京海上日動火災保険、王子製紙、帝国ホテル、一橋大学など名だたる企業、ありとあらゆる業界、その数なんと500社もの創立に携わってきました。

全部知っている名前で驚きですね・・・

これは、当時の日本の人たちが、まだ、お金や経済に対する意識が低かったため、その仕組みを作ることを念頭にしています。

このお金、経済のシステム(銀行や企業)を作っていったことから、渋沢は「資本主義の父」と呼ばれるようになりました。

「率直にいって私は、経営の『社会的責任』について論じた歴史的人物の中で、かの偉大な明治を築いた偉大な人物の一人である渋沢栄一の右に出るものを知らない。彼は世界のだれよりも早く、経営の本質は『責任』にほかならないということを見抜いていた」

これは、あの「経営の神様」と呼ばれるピーター・ドラッカーの言葉です。
渋沢の経営手腕については世界的にも評価されていたのです。

で、あるにも関わらず、歴史の教科書にも載ってないし、あんまりみんなに知られていない・・・

これは彼が、経営支配型の財閥(=一部の人たちだけで利益を独占する形態)を作らなかったからと言われています。

お金は稼いだら社会に分配するものという考え(論語の教え)があり、単なる利益追求ではなく、思いやりをもったお金の仕組み(道徳経済合一の理念)によって日本の経済に貢献したいという思いが強かったのです。

その気があれば、いくらでも名前や実績を売ることも出来たでしょう。
そんなことよりも、日本のため、社会のため、何ができるか最優先に考えた偉大な考え方だと思います。

渋沢栄一が1万円札の顔に選ばれた理由は?

もともとこれだけの実績を残している渋沢だったので、過去にも何度も候補として挙げられていました。

しかし、選ばれてこなかったのは、肖像画が、ひげを生やしていなかったから・・・だそうです。

これは当時の偽造防止技術が進歩していなかったためで、ひげを生やしていない渋沢の肖像画は、複雑にならないという理由で落選していました。

今回、世界初の紙幣への3Dホログラムを採用するなど大きな偽造防止技術の進歩があったため晴れて採用となりました。

それにしても、そういう理由で落選することがあるのですね・・・お札にもいろいろな事情がありますね。

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渋沢栄一の名言をご紹介!

激動の時代に生きた渋沢は中国の古典である「論語」の影響を受け道徳心を身につけ、事業を行う上での心構えとしてきました。

そんな、道徳心の厚さや、事業を行う上での心構えが分かる言葉が多く残っています。

今回は3つの言葉をご紹介します。

できるだけ多くの人に、
できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、
我々の義務である。

この言葉はまさに、情の厚さを物語っていますね。事業を行う理由は多くの人々の幸せのためだと断言しています。

どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。
これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。

学んだことが間違っているのではなく、まだその力を発揮する機会ではなかったというだけで、腐らず、しっかりチャンスに備えよと心強い言葉ですね。

激動の時代において、さまざまな困難をくぐりぬけた名言です。

信用はそれが大きければ大きいほど、大いなる資本を活用することができる。
世に立ち、大いに活動せんとする人は、資本を造るよりも、まず信用の厚い人たるべく心掛けなくてはならない。

これはビジネスの世界では、とても大事なことです。人を見ずに目先の利益にとらわれてしまってはいけない。まずは、信頼ですね。

渋沢の残した名言はまだまだ、たくさんあります。どれも渋沢の情の厚さ、理性的なものの見方が垣間見れる言葉ばかりです!

ぜひ、お好きな言葉を探してみてください!

まとめ

いかがでしたか。渋沢栄一という一人の人間がこれだけのことを成し遂げたと考えただけで、びっくりですよね。

実業家と聞くとお金が第一なイメージがありましたが、お金は社会のためで、「私利を追わず公益を図る」という言葉も残しています。こういう立派な考え方の出来る人間に憧れますよね。

一万円札に選ばれることも納得の人物であることが分かっていただければ、うれしいです。

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