生活

大雨特別警報とは? その基準と出たときにどうすればいいか?

最近、ゲリラ豪雨など、極端な大雨が降ることが多くなって、何だか恐いですよね…。
時には、大雨に対する注意を促すための警報が出ることもあり、不安も増してしまいます。
ところで、大雨の警報には種類がありますが、「大雨特別警報」とはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、意外と知られていない、大雨特別警報についての詳しい知識をまとめました。

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大雨特別警報とは?

大雨の警報の中でも、大雨特別警報は、最もレベルの高い警報だと言えます。

近年の集中豪雨の増加により、気象庁が平成25年に導入し、実施し始めました。
この警報には、「かなり多くの命に危機が迫っているレベルの大雨である」という意味があります。

もし大雨特別警報が出てしまったら、危険度や、予想される被害もかなり大きくなると考えて良いでしょう。

大雨特別警報は、雨の量だけではなく、台風の中心の気圧や最大風速なども考慮して出されます。
そのため、この警報が出た場合、雨だけでなく、風の強さなども相当なものだと言えますね。

このような話を聞くと恐くなってしまいますが、実は、日本で大雨特別警報が出るのはかなり稀なケースです。

実際のところ、数年に1回どころか、数十年に1回あるかないかの規模の集中豪雨の時だけだそうですよ。

ちなみに、平成30年に発生した西日本豪雨の時は、この大雨特別警報が出ています。

大雨特別警報の基準は? どのぐらいの雨で出るの?

大雨特別警報が出る基準は、「数十年に1度の大規模な大雨が降った時」とされています。

更に、数十年に1度の大規模な台風が起きた時にも、大雨特別警報が出ることになっています。

ただ、「数十年に1度の規模」と言っても、漠然とし過ぎて、ちょっとわかりづらいですよね。

  1. 各地域を5km四方ごとに区切り、区切った格子ごとの雨量を調べます。
  2. そして、3時間ごと、もしくは2日間の間の降水量が150ミリを超えてしまう格子が出たら危険信号です。
  3. このような格子が近隣に10か所以上(※2日間の雨量を基準とした場合は50か所以上)発生した場合、大雨特別警報が出ます。

なので、雨量が150ミリを超える格子が何か所もない場合は、大雨特別警報は出ません。

あくまで「広い範囲に大雨が降り、その危険が広い地域に及ぶ可能性がある」という時だけに出るものなのですね。

その他大雨特別警報が出るケースは?

又、3時間及び2日間の間に降る雨の量が、過去50年間で最大になった場合も、大雨特別警報が発令されます。

そして、台風が原因の大雨の場合は、中心気圧が930hPa以下、又は最大風速が50m/s以上の場合も、大雨特別警報が出ます。

但し、沖縄・奄美・小笠原各諸島は、中心気圧が910hPa以下、又は最大風速が60m/s以上の場合にこの警報が出ます。

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大雨特別警報が出たらどうすればいい?

さて、大雨特別警報が出たら、人命に危険が及ぶ可能性があるので、身の安全を確保しなければなりません。

この警報が出た時点で、もう既に何かの災害が出てしまっているということも考えられます。
そのため、山や川・土砂のあるエリアから、できるだけ遠い場所に、早めに非難しましょう。
この時、前々から決めておいた避難場所だけにこだわると、身の危険につながることもあります。

安全なルートを冷静に見極め、冷静に、臨機応変に対応しながら避難してください。
そして、できる限り家族間・近所感で、大きな声で声を掛け合い、一緒に避難することがおすすめです。

最終的に自分の身は自分で守らなければなりませんが、人と一緒にいることで、安心感にもつながります。

非難する場合、夜間は真っ暗で見通しが悪いので、足元や周りの状況などに気をつけてくださいね。
このような時は、滑ったり足元をすくわれたりすると、逃げ遅れることがあるからです。

更に、避難するときに持って行く物は、最小限度に抑えるようにしてください。
そのためには、常日頃から、本当に必要な物だけを厳選して、避難用リュックに入れておくといいですね。

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まとめ

大雨特別警報は、何十年に1度出るか出ないかという、緊迫感のある警報です。

そのため、この警報が出たら、「今は相当危険な状況にある」と考えなければなりません。
でも、不安をあおるための警報ではなく、あくまで人の命を守るための警報です。

なので、この警報が出ても焦り過ぎず、冷静に安全を確保して避難しましょう。

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